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2017.09.07 Thursday

ポッペアと目が合ってしまったこと。

今年はモンテヴェルディ生誕450年。

ルネッサンス後期からバロック初期の作曲家モンテヴェルディのオペラ「ポッペアの戴冠」

アントネッロ・オペラフレスカの公演に行ってまいりました。

それも前から3列目ど真ん中の席でした。

ローマの暴君ネローネが奥方を追い出してポッペアと結ばれる話。
渦巻く嫉妬。不倫。。。。どろどろ?
前に彼氏できたばかりの生徒さんと不倫うんぬんという話になって
「ダメですよ!それって犯罪じゃないですか?」清純な20代に怒られたことを思い出します。
それにしても犯罪はないよなぁ・・もうオペラの題材なんてみんなダメじゃん?
私の場合はオペラの伴奏ピアノなんてやってた関係で免疫あり過ぎかもしれませんが
人はインテリジェンスだけでは人らしく生きていけない。音楽しかり。
頭だけで考えて音楽していても、ちっとも面白くない。
あえて言い切ってしまおうと思います。
でも行いとしてはネローネもポッペアもとんでもない奴ってことになると思いますし
史実としてもネローネの暴君ぶりの一つというのが一般論だと思います。
ルネッサンス的にキューピットのいたずらが愛の喜びを最高のものにしてくれますように。
祈るような気持ちでした。
遊び心満載の演出。特上の演奏と熱演。
だからこその幸せなエンディング。
今もキューピットの魔法が永遠に続いているようです。

 
出演者は上田アーリーミュージック村からのつながりで、お友達がいっぱい。
みなさん。素晴らしい熱演で、この夏の努力の結晶が炸裂でした。
ポッペア役の阿部雅子さん。阿部さんは「ポッペアの戴冠」の論文で音楽博士号を取得された素敵な方です。
舞台上の彼女と目が合ってしまいました。
その瞬間、彼女は家の猫のユキを想ってくれたんだそうです。
ユキはこの暑く熱い8月に姐さん猫トラのもとへ旅立ち、星になりました。
ネローネとの、うっとりするような濡れ場の中でユキを想ってくれたなんて?
申し訳ないような有り難いような。
「ごめんね」こんな時に思い出させてしまって。。
打ち上げで涙を浮かべて、お話をしました。
愛する気持ちは切なく苦しいものです。

「大好きだよ!」と言うと耳がぴんと立つユキでした。

 
2017.08.28 Monday

夏の嵐と夕涼みコンサート

「8月はダメですよ。お客さん来ないから。。」

「だからコンサートやっちゃいましょう。」

カフェフルールでの夕涼みコンサートは、そんな博打のような会話からのスタートでした。

 

駅前とは名ばかり。

夜になると誰も出歩くことのない小さな町で

夏の昼間は暑いから夕方から、8月19日なんて夏休みで帰省している子供たちもいるに違いない。

夜なんて無理という方も多いに違いない。

それでも出かけて来たいと思っていただくこと。

家族にご飯の仕度をして出てくる主婦の気持ちとして
静かに音楽を聴いて美味しいご飯を食べて、ちょっと得した気持ちになっていただく。
やりたいと思うコンサートの基本がオーナーと気持ちの上でも一致して信頼関係が生まれました。
お任せしたお料理も美味しく音楽を聴きながらでも食べやすい工夫をしていただきました。

 
でも実はとんでもないハプニングだったのですよ。
雨!土砂降りと雷!
電車は止まるし・・・・それでも、みなさん来ていただき満員御礼。
コンサート終わって窓の外を見れば雨がいっぱい降っていまして
申し訳ないやら有り難いやら。
でも余韻の中で小降りになるまで雨宿りしながら時を過ごす方もいて
一気に涼しくなっての夏の夜になりました。
「現実から少しはなれた時間のようで・・・私の普段の生活の中では味わえない世界でした。」
そんな感想をいただきました。普段の生活の中だからこそ思い出して欲しい。
優しい時間を作りたいと改めて思いました。

 
2017.08.24 Thursday

スタートは10年前

娘、高校PTAには不思議に素敵な方がそろっていました。

10年前のことです。

イベント。企画をすることになった時、音楽で戦力になるメンバーが次々と手をあげて動き出したのです。
私たちのようにクラシックで音楽の学校を卒業した人間だけではなくバンド活動をしていた人やステージで歌っていた人など。
素晴らしいチームワークが生まれました。
本当は子供たちあってのPTAなのに、みんな高校生にもどって部活をしているような盛り上がり青春の復活のような日々でした。
もちろん、私たちは、その後も夫婦で音楽活動を続けています。
もっと積極的に音楽活動をするようにと、後押ししてくれたのもこのメンバーでした。
そして当時PTA副会長さんは宝塚出身でした。彼女は旦那様と組んでの演奏活動を始め
「歌声がかり」として高齢者の方たちの歌の会がブレイクするまでになりました。
そのお二人からのお誘いで8月10日橋本杜のホール多目的室でのイベントでゲスト出演させていただきました。
200枚のチケットがあっという間に完売ということで「歌声がかり」のステージをみなさんが楽しみにしていることがよくわかります。それもそのはず「歌声がかり」のステージは歌って踊って衣装の早変わりもあってアイデアいっぱいなのです。

昔、私たちが演奏していたレパートリーからのリクエストをいただいての演奏でしたので
ピアノとリコーダーを中心にサービス精神あふれる演出の中、ハープも弾かせてもらいました。
お客様がとても喜んでくださって大勢の方と握手をしました。
この日は雨模様。
外は雨降りでしたが会場は熱く盛り上がりました。
2017.07.31 Monday

夢の中のできごと

昔々、長野県塩尻の桔梗が原というところに、狐が住んでいました。

その狐は『げんばのじょう』という名前で、人々をだまして楽しんでいる狐です。
雨も降っていないのに人々に傘をささせたり、馬のフンをぼたもちだと思わせて食べさせたり、畑を池と思わせて溺れさせたり・・・
げんばのじょうは、この辺りの狐の中でも最強のリーダーでした。

げんばのじょうがちょっと大がかりないたずらをしようと誘えば、ほうぼうの偉い狐たちもやってきて一緒に人間をだまして楽しんでいました。

ところが『げんばのじょう』も年をとり、ある日、桔梗が原を突っ走る黒い大きな化け物がやってきました。

その化け物は無言で煙を吐き出し、仲間の狐は何匹もひき殺されてしまいました。

『げんばのじょう』は仲間の狐と協力して、その黒い化け物に戦いを挑みましたが狐たちはみんな死んでしまいました。

なぞなぞのようですが、その煙を吐く黒い大きな化け物は機関車のことです。

そうして機関車にひき殺された狐を供養するお祭りが『げんば祭り』長野県塩尻の市民祭りとなっているのだそうです。
「ちょうど、げんば祭りだでね。おじちゃん、昔、狐のお面かぶって踊ったでね」
そのおじさんの一周忌がありました。
そして思いがけず誘われて94歳の母が子供の頃お世話になったおばさんの家に立ち寄らせていただきました。
おばさんは元気でたくさんの懐かしい話を聞きました。
こういう話はゆっくりゆっくり聞きたいけれど
この後、「心技体」仲間が演奏している発表会を少しでも聴きに行こうと思っていたので慌しく
でも時間は優しく流れました。
昔の暮らしは厳しく、そして人間関係は複雑です。
生きることのできた人。死んでしまった人。
謎が少しだけ解けたような気がします。
狐の伝説については帰ってから調べたのですが
私は確かに、この話を聞いたことがあります。
塩尻に駅を作るということで多少なりとも私の祖先は尽力しているはずです。
この日は、そのまま東京に帰って来て「心技体」の打ち上げに参加させていただきました。
演奏が聴けなかった分、朝まで演奏の様子や本番を迎えるまでの、いろいろなことを語り合い、
それぞれの夢や想いがぐるぐるしました。
朝まで喋ったから朝帰り。
26時間ぶりに家に帰ってお昼まで眠って
目が覚めたら何もかもが夢の中のできごとのようで、ふんわり涙が出ました。
狐にばかされたのかな?
2017.07.21 Friday

愛情あふれる・・・

今年も7月の「笛」第三土曜日コンサートが終了しました。

これが終わると夏本番。「笛」のマスターも夏休みの準備に入ります。
今回のジョイントは大阪からリコーダーDuo Affetousoのお二人。
長谷川夫妻と息子さんの瑠音くんでした。瑠音くんもミュージシャンの一人として演奏に参加してくれました。

 
少年「デュオじゃなくてトリオ」を主張していましたけれど、とても中の良い3人家族だから楽しみです。
Affetousoの名前にふさわしく丁寧に寄り添う演奏を聴かせていただきました。
私たちもテーマをAffetousoからいただきプログラムに愛を散りばめてみました。
そもそも私たちが勉強している西洋の音楽には愛があふれています。
日本人の感覚からしたら積極的過ぎるくらい。恥ずかしくなっちゃうくらいかもしれませんが、
それが心地よいのです。
もちろん、東洋的な感性も美しい。両方とも大切なのですね。
様々な人間模様、愛情模様があるものです。
そして素敵な音楽があふれます。
ゆったりと時間が流れました。
コラボレーションは至福の時。
贅沢な時間でした。
お客様からもそのような感想をいただき、恐縮しています。
感謝とともに喜びを感じます。
実はそれは、もっともっと勉強しなくてはいけないということ。
謙虚でありたいと思います。

 
ずうずうしいのですが、まだ始めたばかりの難しい楽器ツィンクでの演奏もしました。
謙虚なんて、とんでもない!
難しいこと。まだまだ未熟なこと。
そういうものに私たちは神秘を感じます。
初めての海に心躍らす少年のように。
れは無限大の遊び心のようなものかもしれません。

 
2017.07.01 Saturday

Duo&Duo 音楽と珈琲の店『笛』第三土曜日コンサート

☆7月15日土曜日
PM4:30くらいからゆるゆるとスタート
ちゃーじ2000えん

 

大阪でリコーダーの活動をしていらっしゃるご夫婦Duo Affettouso神奈川在住中山千章&薫ぷりずむくぷれDuo。
西の夫婦と東の夫婦のジョイントコンサートをさせていただきます。
リコーダーと小さな楽器の織り成すお楽しみ。
夫婦と夫婦の打ち合わせ無しの化学変化はどうなりますことやら?


 

『笛』のコーヒーをお楽しみになりたい方はお店の閉店時間がPM4:00なのでPM3:30までにご来店ください。
北鎌倉音楽と珈琲の店『笛』は明月院から徒歩365歩です。

明月院脇の小さな橋のところに看板があります。
谷戸の散歩を楽しみながらお越しください。

 

問い合わせ:purizumu2@gmail.com

 


 

2017.06.29 Thursday

生BGMの提案

人それぞれに心地よいと思う空間がある。

人は生き、思い、味わい、語り、感じる。

そして、そこにふさわしいサウンドがある。

こちらのお店に出会ったときから私たちは演奏してみたいと思う音楽がありました。
福島県飯舘村の名店「椏久里」(あぐり)珈琲。哀しみも喜びも揺れ動くかの地にて、
何ごとも無くこのお店の日常に寄り添う生BGMのご提案をさせていただきました。
私たちが福島で演奏すると支援を意識した演奏を連想する方も多いかとおもいますが
福島には友達がいるから行くのです。そして私たちは本来の演奏活動にもどって勉強させてもらっています。
お店では、とても楽しみに待っていてくれました。
10:40~  11:30~  13:30~  14:30~  15:30~
短いステージを5回。
お客様の歓談の邪魔をしないこと。
混んできたら速やかに退散すること。
主張せず心地よい演奏。
 
お客様の中に福島県立美術館で開催中の「ミューズ・まなざしの先の女性たち」を観てのお帰りに立ち寄られた方がいらっしゃいました。観てきた絵画を思い浮かべながら聴いてくださったとのことで身に余る幸せな感想をいただきました。

 
2017.06.27 Tuesday

農業体験

電話の向こうで

「1年前でしたね」はずんだ声が返ってきました。
梨畑は袋かけの真っ最中です。
去年は泊めていただいて初めての袋がけ体験をしました。
「千章さん。上手だったよね」
相方のかけた袋は雨風にも落ちることがなく優秀だったとのこと。
まだ病気の影響で真っ直ぐ歩くことのできなかった私は。重い物は持てなかったし梨畑で転びそうになりながら上を向くとよろけそうになるから、なるべく低そうなところを探して袋がけをしました。
相方は100枚の束が終わるのが早くて、悔しかったです。
翌日、この梨畑との出会いをいただいた椏久里珈琲(アグリコーヒー)で演奏することを伝えたくて電話をしたのですが
今年も袋がけの農業体験をさせていただくことになりました。
福島の梨畑は原発事故の影響を受けましたが
様々な工夫をして検査を繰り返し今も美味しい梨を育てています。
地面の下に放射性廃棄物が埋まっているところがあります。
5年経ったら廃棄物は処分するというお約束でしたが、まだそのままです。もちろん、その地面の上は梨畑として使うことはできません。当初地面は剥ぎ取られ、土質が変わって美味しい梨が育つのか心配されましたが地面の緑は復活しています。
私たちはお昼に着いたので、お友達がやっているというお蕎麦屋さんで
まずは腹ごしらえ。

そして昼寝。これが農家の醍醐味です。風が気持ちよくて畑ではキジのカップルが散歩していました。
隣接地の竹やぶがなくなったのでマイホームを探しているのかもしれません。

袋がけは夕方まで私たち二人で200枚弱。
もちろんプロは一人で200枚以上。早いんだな。
2017.06.07 Wednesday

喜びの表現2

〜あなたという人は地球始まって以来、絶対いなかったはずです。
あなたという人は地球が滅びるまで出てこないはずなんです。

 

昼間、障害者通所施設「つくしの家」のお祭りで演奏させていただきました。

演奏の後、近くの清水谷水源近くの森の中でライブと映画会があるということで行ってきました。
障害のある子供たちと日々過ごしている私にとっては中学同窓のお友達からのお誘いでした。
私は彼の地道な信念を尊敬しています。
こちらのイベントは「つくしの家」とも繋がりがありますから、そのまま前の会場で見かけた顔もありました。

 
その森のお家には山羊がいて鶏がいて猫がいて犬が居て、そのお宅には山があって森があって。自然の恵みを最大限に生かせる智恵があって子供も大人もハンディのある者も無い者も大歓迎なのです。地主さんの心意気が喜びに満ちていました。
まずは、みんなでカレーを食べようということで心づくしの鍋釜がいい匂いをさせていました。

男の子が大きい声で「僕は生まれる前からカレーが好きだったんです」と言いながらおかわりをしていました。
ライブ会場はこんな森の広場でした。
今回、私たちは演奏なしです。


映画もここで上演されました。
「アラヤシキの住人たち」という映画です。
競争社会よりも協力社会を・・・いろいろなハンディーを持った者が共に働き、生活するコミュニティー。車の入れない道を1時間半歩いたところにアラヤシキはあります。
〜あなたという人は地球始まって以来、絶対いなかったはずです。
あなたという人は地球が滅びるまで出てこないはずなんです。
一人一人が共に暮らしていながら、それぞれの時間が流れていました。
それぞれの時間を認め合うことで自由に喜びを表現する人たちがいました。
なんとも清清しい喜びがありました。

 

 

2017.06.07 Wednesday

喜びの表現1

5月の終わり田んぼに水が入りました。田んぼを渡る風が爽やかです。


 

 



寒川の障害者通所施設「つくしの家」で年に一度のお祭りがありました。

ぷりずむくぷれDuoも演奏しました。顔馴染みの小さい人や大きい人がステージに集まってくれてワイワイ踊って歌ってくれました。いつものように楽器遊びができなくて残念だったけれど私たちは風に飛ばされそうになりながら頑張りました。

カホンを叩きながら目があえばハイタッチ!笑顔がはじけます。
これは打ち合わせなしだったので嬉しくて、とっても盛り上がりました。
ここには千差万別の喜びの表現があります。
優しい気持ちが広がります。
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