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2018.09.29 Saturday

高原の週末その2

私はたくさんの人に可愛がられて育ちました。
その人たちがみんな年をとったら私にはみんな大切な人たちだからどうしたらいいんだろうと真剣に考えたことがあります。

信州塩尻に住む叔父が2月に高齢者住宅に引っ越しました。

叔母は一足先に同じ建物の老人ホームに居ます。その叔母は昔、私のお母さんとよく間違えられました。
叔父は私が松本に住んでいた時、「薫ちゃん。遅くなってごめんね」と歌いながら遊びに来てくれました。
叔父はとても体格が良くて美声なので母とオペラごっこなんてするとばっちりでした。
でも高所恐怖症なので10階に住むのが冒険だと言っていました。
その叔父の新居を訪ねなくてはとずっと思っていたので、はらむら古楽祭から足をのばして塩尻に行く計画をしました。
後ろ髪をひかれる思いで、はらむらを後にして車中泊をするので、せっかくだから昔住んでいた松本里山辺から美ヶ原に上がって
日の出を待つことにしたのです。
山の朝はとっても寒くて凍えそうだったのですけれど
みごとな御来光を見ることができました。
   
美ヶ原の台地を歩かないわけにはいかない。
ちょっと散歩のつもりが3時間半のトレッキングになりました。
王が頭〜王が鼻は通っていた学校の校歌にもでてくるくらい象徴的な存在です。王が頭にはNHKのアンテナが建っています。
その王が頭から真っ直ぐに台地の道がのびています。
草原には牛が放牧されています。
「美しの塔」尾崎喜八の詩より〜  
登りついて不意に開けた眼前の風景に
しばらくは世界の天井が抜けたかと思う
やがて一歩を踏み込んで岩にまたがりながら
此の高さにおける此の広がりの把握に尚もくるしむ
無制限な おおどかな
荒っぽくて 新鮮な
此の風景の情緒はただ身にしみるように本源的で
尋常の尺度にはまるで桁がはずれている
秋が雲の砲煙をどんどん上げて
空は青と白との目も覚めるだんだら
物見石の準平原から和田峠の方へ
一羽の鷲が流れ矢のようにちていった
アルペンルートからは遠く北アルプスが見えました。
よく考えたら何も食べてなかったので山菜蕎麦と高原の牛乳が美味しかったこと。
それから、もちろん塩尻の叔父に会いに行き、祖母のお墓参りにも行ってきました。
ところで今日、相方が白内障の手術をしました。
よく見えるようです。
この高原の眺めが眼鏡なしでも見えるようになりました。
 
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