2018.02.28 Wednesday
やんばる
2日目の沖縄。前に来た時は南に行ったから今回は北を見ることに。
私たちの行程はいつものことで夕方には那覇空港から東京へ帰ります。
やんばると呼ばれるこの地域は自然がそのままアウトドアスポーツでもしないかぎり何もないから
そして時間もないから、ただひたすら車を走らせます。
まずは東シナ海をのぞみながら北上。道沿いにはニライカナイをのぞむお墓がずらりと並んでいます。
そして沖縄の最北端辺戸岬。
沖縄とはいえこの季節は一年中で一番寒く、風の強い日だったので
視界は悪かったのですが美しい海と沖縄返還闘争の碑が沖縄の厳しい
歴史を物語っていました。
沖縄に住む人の思いの深さを思い知るのです。
険しく貧しい土地を切り開いて生きてきたこと。
でもそんな土地をもぎ取られてしまうということ。
そして今もなお変わってはいないのではないですか?
気がつけば地図上には「米軍演習地」と書かれているのです。
私たちはやんばるを一周するコースをとってみたため
まるで東日本大震災の立ち入り禁止区域のような金網に出くわすのです。人々は変わらず戦っているのでした。
やんばるにはヤンバルクイナという鳥がいます。
めったに会うことのない天然記念物の鳥なのですが、一羽だけ卵からかえして保護し公開しているとのことで会ってきました。
この鳥は飛ぶことができません。飛ぶ必要がなかったので飛べない進化をしたのです。その飛べないヤンバルクイナが交通事故にあう。それを防ぐために看板があります。事故にあって怪我をしているヤンバルクイナも通報してもらうことで命を落とさずに生き延びることができるとのことでした。
ヤンバルクイナの住む原野も実は「米軍演習地」だったりします。
ヤンバルクイナの住む自然を返せ! そんな看板も見ました。
戦っているのは動物も植物もみんな一緒なのですね。
- コメント
- コメントする