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2017.03.03 Friday

美味しい思い出のために

私はたくさんの大人に可愛がられて大きくなりました。

その大人が年をとったら大変だと「私はみんなの面倒を見なくちゃいけない」真剣に考えていたことがありました。

家にも物にも歴史があって、ずっと昔に死んでしまった祖父や祖母が写真の中で笑っている。

その笑顔を見ていると家や物の歴史がよみがえってくるような切ない気持になります。

思い出すことがあるという幸せを大切にしたいと思います。

昔、海のない信州塩尻に住む私の祖父は海辺の町に家を建てた娘のところによく遊びに来ました。
祖父はお相撲が大好きでした。だからお相撲を見に来るついでに寄ったとも聞いています。
海岸で地引網があって、振り向くと祖父が立っていました。
今日は山が綺麗だねぇ。
富士山もみごとでしたよ。

 
あれぇ。こんな道、もう何十年も通ってないよ。
昔、おじいちゃんと、おばあちゃんと来た道だわ。
ああ、懐かしいわ。
思い出すことのできるおじちゃんとおばちゃんに「心配かけてごめんね」の気持で思い出の鰻をご馳走させてもらう。
それが今回の旅の目的でした。
昔、まだまだお店が繁盛していた頃、マイクロバスに乗って大勢で鰻を食べに行きました。
そしてお座敷を借り切って大人も子どもも大騒ぎ。そんな賑やかな時代がありました。
ここで商売をしていた母の実家。
その存在は大きなものでした。
塩尻に駅ができて、その駅が今の場所に移転するまでの街の発展に貢献した歴史がありました。
時の流れは不思議なものです。
すっかり様変わりした風景の中で日常は何ごともなく過ぎていくのです。
まるで思い出してはいけないような錯覚に陥ります。
そして私の母は思い出すことをやめてしまいました。
美味しい記憶は忘れない。
「観光荘」も改装中で思い出のお座敷のあったところは作業場になるんだそうです。そのお座敷からは天竜川のやなが見えてそこで獲れた鰻を料理していました。天竜川拡張工事のため、そのやなも今はもう無く鰻も天竜川では獲れなくなっているようです。
帰りの車の中で、おじちゃんが
「鰻はうまいなぁ」と言いました。
 
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