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2017.10.17 Tuesday

やってくる猫たち

家の猫たちは、みんなやってきた猫たちです。

前に生徒さんのお父さんに「高そうな猫ですね。どちらのペットショップですか?」と聞かれたことがありました。
「買ってないんですよ」と言うと、びっくりされていました。
そのくらい可愛い猫たちでした。そして幸運の猫たちです。私は飼い主バカです。
猫の前に、家に居た柴犬も実は後2〜3日で保健所に行くということで犬小屋付きで家にやってきました。
この子は娘が生まれる前から家に居たので娘を心から大切にしてくれました。
みんな死ぬ時は辛いものです。
この夏ユキが逝って家の庭を通り道にしている猫も姿を見せないと寂しがっていたら
10月になって、ちらほらと猫がやってきて家の中をそっと覗いていくようになりました。
顔馴染みの猫たちは、もう家の中に猫がいないことを知っています。
最初は気を使って。それから心配そうに。でも大丈夫!という表情で私を振り返ります。
私も10月になったらと思っていたので近所の友達の猫にユキのおやつを貰ってもらいに行ってきました。
友達の家では3歳のお孫ちゃんも猫と一緒にお昼寝していたりします。こちらもやってきた猫たちです。

そして、私の子どもの時からお世話になっていた姉御に会いに行ってきました。
犬を飼うとしても、まだ室内で飼うのが珍しかった昔、大きな秋田犬が少女の部屋にいました。
私は小さかったので怖くて近づくことができなかったものでした。
そんな姉御の家には今は柴犬が1頭しかいませんが、やってきた犬や猫の話を聞かせていただきました。
柴犬のカリンちゃんはアレルギーなので足の裏を掻きます。
掻いていると怒られるので隠れて掻きます。
そんな説明をする姉御から優しさが溢れます。
こんな風に私は猫との生活に曖昧な終止符を打とうとしています。
やってくる生き物を歓迎するように私を歓迎してくれる人が居て良かった。
 私も、猫がやってきた時、歓迎できる曖昧さを忘れないようにしようと思います。それは猫だけのことではありません。

姉御は私の母の12歳年下。私はさらに10歳年下です。
料理する母の姿を思い出して
「おばちゃんは料理も徹底的にやったよね」
「そう。だから疲れきっちゃうんだよ」
「でも、飽きっぽい!」
そんな会話をして大笑いをしました。
子供のように夢中になって何でもこなす母は童女の気持ちで今日も元気です。
そして母を思いながらの姉御の料理は昔の母を垣間見る懐かしい食卓でした。
2017.09.30 Saturday

家の招き猫

9月29日はユキの四十九日なのでした。

「引き返すなら今のうち・・・いつでも帰っておいで」
どうしよう?って顔です。
ユキはちょっと優柔不断なところがあるんです。
 
そして9月29日は全国的に『招き猫の日』ということなので
トラとユキの招き猫を並べて置いてみました。
ユキが元気で若かった頃はこの2階の手すりの上で風にあたっていたこともありました。
でもユキは用心深い性格なのでここに昇るのには勇気がいるようでした。
黒いトラの方が本当は身体小さいのですが肝っ玉の大きさと力関係を表しています。

招き猫を並べてみたら外でにゃぁにゃぁ猫の鳴き声が聞こえます。
帰ってきた?
捜してしまいました。
2017.09.28 Thursday

ペンキ塗り替えました

白い窓辺にいつもたたずんでいた白いねこがもういない。

どちらにしても塗り替えの時期だったのですが
タイミング良くお願いしようと思っていた業者さんが挨拶にみえました。
6年前に屋根だけはオリーブグリーンにしていたのですが外壁は洗っただけだったので
白い窓枠などはべこべこ状態。
窓枠の修理もしてもらいました。
それでも白い窓に白いねこは、そこに居るだけで絵になっていたんです。
近所の方が窓越しによく遊んでくれました。
あの白いねこのいる白いお家と言われました。
我が家は白を卒業して屋根の色に合わせて緑になりました。

今年は元気のないオリーブの樹も元気になって欲しいから
土に石灰を混ぜてみました。
この樹の下で子猫のユキはにゃぁにゃぁ鳴いていたのでした。
娘は高校生でした。

そして窓の外の風景も変わっていくようです。
改めて年月を感じます。
 
2017.09.26 Tuesday

原村のこと

八ヶ岳のお膝元。『原村古楽祭』に参加してきました。

バグパイプ隊の練り歩き〜中世のお姫様や騎士と一緒に太鼓叩いて森の中を歩くということで。

空いている時間は演奏会があったりライブがあったりワークショップがあったり。。
せっかくだから、ご飯の美味しいペンションに2泊しました。
森の中で練り歩きなのに台風の影響で雨が残念!
星も見えなくて残念!
でも3日目のご褒美!夜中の嵐が通過して台風一過の快晴となりました。
お友達の顔もいっせいに元気になって念願の練り歩きは1時間以上。
楽しかった〜♪

 
ところで私たちが初めて原村に来たのは実は20年以上昔のことだったりします。
正確には道に迷って通りがかりました。
まだペンションや別荘など何も無くて。そこで「原」という看板を見ました。
私は子供の頃、塩尻の桔梗が原というところのことを「原」と呼んでいました。
そして何もない原っぱのことを「原」と言うことを知りました。
それから開拓が始まり「原」が「原村」になり、このご近所にお友達の家があるけれど
家を建てる時の苦労や不便を便利に変えていく努力は素晴らしいことだと思います。
そして今、音楽家や芸術家がこの地に移住して新しい文化が生まれる。
それも素晴らしいことですね。
空き時間に子猫のピッチに会って来ました。

 
クルムホルンという楽器の初体験をしました。
 
2017.09.11 Monday

川口にいたので。。

モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」の会場は埼玉県の川口でした。

東日本大震災で高速の料金を免除してもらい東北に向かう時は

会社から帰宅した相方と楽器を積み込みシンデレラのように夜中の12時に川口通過を目指し

車を走らせました。12時過ぎちゃうと、この証明書は無効になってしまうんです。

そして翌日午前中の演奏スタートに間に合わない。

川口を夜中に出発して福島に行くのもいいね。

私たちはそんなことを考えていました。

佐野SAでらーめん食べました。

これは相方の食べたこってりタイプ。

私はさっぱり食べました。


今回はお約束していなかったので、のんびり移動。

なんて言いながら遠くに行きたかったので、福島を通過。

岩手まで足を延ばしてしまいました。

本当は飯舘の道の駅がオープンしたので行かねば!と思っていたのですが

道の駅は猫のユキの命日にオープンだったので。きっと私は泣いてしまったと思うのです。

それで、震災2年目の遠野で演奏した時に娘もいっしょに立ち寄った北上川のイギリス海岸に行くことにしました。

どんな時も家で待っている猫たちが居る。無意識の中に浮かぶものです。

それが今回は浮かぶたびに誰もいないと打ち消さなくてはならない。

寂しいものですね。

「飯にしようぜ!」いきなりハンドルを切って

相方が車を止めました。

このお蕎麦屋さんから、ひょいと登ったところに宮沢賢治記念館が2年前にオープンしていました。

童話作家としての宮沢賢治ではなく科学者としての宮沢賢治。

農業。地学。宇宙。宗教。芸術。宮沢賢治の短い生涯のなかでの研究の記録が網羅されている記念館でした。

レオナルド・ダ・ビンチみたいなんです。

日本のルネッサンスっていつなんだろう?

ヨーロッパと足並みを揃えていれば織田信長の時代。30年くらいで終わっちゃうけれど。

そして鎖国がとけて明治になってから、もう一度ルネッサンスがあるのだと私は思っています。

 

そしてイギリス海岸。

川が増水していて水辺近くまでは行けませんでしたけれど

悠々とした気持ちになることができました。

 

川底には太古の象の足跡があるのだとか。

今はダムの水が隠してしまっていますが地質的にも興味深いので

宮沢賢治はイギリス海岸と呼んだのだそうです。


 

2011年4月。

支援物資の仕分けを手伝っているユキ。

「ぼくも連れてって〜」
 

 

 

 

 

 

 


 

2017.09.07 Thursday

ポッペアと目が合ってしまったこと。

今年はモンテヴェルディ生誕450年。

ルネッサンス後期からバロック初期の作曲家モンテヴェルディのオペラ「ポッペアの戴冠」

アントネッロ・オペラフレスカの公演に行ってまいりました。

それも前から3列目ど真ん中の席でした。

ローマの暴君ネローネが奥方を追い出してポッペアと結ばれる話。
渦巻く嫉妬。不倫。。。。どろどろ?
前に彼氏できたばかりの生徒さんと不倫うんぬんという話になって
「ダメですよ!それって犯罪じゃないですか?」清純な20代に怒られたことを思い出します。
それにしても犯罪はないよなぁ・・もうオペラの題材なんてみんなダメじゃん?
私の場合はオペラの伴奏ピアノなんてやってた関係で免疫あり過ぎかもしれませんが
人はインテリジェンスだけでは人らしく生きていけない。音楽しかり。
頭だけで考えて音楽していても、ちっとも面白くない。
あえて言い切ってしまおうと思います。
でも行いとしてはネローネもポッペアもとんでもない奴ってことになると思いますし
史実としてもネローネの暴君ぶりの一つというのが一般論だと思います。
ルネッサンス的にキューピットのいたずらが愛の喜びを最高のものにしてくれますように。
祈るような気持ちでした。
遊び心満載の演出。特上の演奏と熱演。
だからこその幸せなエンディング。
今もキューピットの魔法が永遠に続いているようです。

 
出演者は上田アーリーミュージック村からのつながりで、お友達がいっぱい。
みなさん。素晴らしい熱演で、この夏の努力の結晶が炸裂でした。
ポッペア役の阿部雅子さん。阿部さんは「ポッペアの戴冠」の論文で音楽博士号を取得された素敵な方です。
舞台上の彼女と目が合ってしまいました。
その瞬間、彼女は家の猫のユキを想ってくれたんだそうです。
ユキはこの暑く熱い8月に姐さん猫トラのもとへ旅立ち、星になりました。
ネローネとの、うっとりするような濡れ場の中でユキを想ってくれたなんて?
申し訳ないような有り難いような。
「ごめんね」こんな時に思い出させてしまって。。
打ち上げで涙を浮かべて、お話をしました。
愛する気持ちは切なく苦しいものです。

「大好きだよ!」と言うと耳がぴんと立つユキでした。

 
2017.08.28 Monday

夏の嵐と夕涼みコンサート

「8月はダメですよ。お客さん来ないから。。」

「だからコンサートやっちゃいましょう。」

カフェフルールでの夕涼みコンサートは、そんな博打のような会話からのスタートでした。

 

駅前とは名ばかり。

夜になると誰も出歩くことのない小さな町で

夏の昼間は暑いから夕方から、8月19日なんて夏休みで帰省している子供たちもいるに違いない。

夜なんて無理という方も多いに違いない。

それでも出かけて来たいと思っていただくこと。

家族にご飯の仕度をして出てくる主婦の気持ちとして
静かに音楽を聴いて美味しいご飯を食べて、ちょっと得した気持ちになっていただく。
やりたいと思うコンサートの基本がオーナーと気持ちの上でも一致して信頼関係が生まれました。
お任せしたお料理も美味しく音楽を聴きながらでも食べやすい工夫をしていただきました。

 
でも実はとんでもないハプニングだったのですよ。
雨!土砂降りと雷!
電車は止まるし・・・・それでも、みなさん来ていただき満員御礼。
コンサート終わって窓の外を見れば雨がいっぱい降っていまして
申し訳ないやら有り難いやら。
でも余韻の中で小降りになるまで雨宿りしながら時を過ごす方もいて
一気に涼しくなっての夏の夜になりました。
「現実から少しはなれた時間のようで・・・私の普段の生活の中では味わえない世界でした。」
そんな感想をいただきました。普段の生活の中だからこそ思い出して欲しい。
優しい時間を作りたいと改めて思いました。

 
2017.08.24 Thursday

スタートは10年前

娘、高校PTAには不思議に素敵な方がそろっていました。

10年前のことです。

イベント。企画をすることになった時、音楽で戦力になるメンバーが次々と手をあげて動き出したのです。
私たちのようにクラシックで音楽の学校を卒業した人間だけではなくバンド活動をしていた人やステージで歌っていた人など。
素晴らしいチームワークが生まれました。
本当は子供たちあってのPTAなのに、みんな高校生にもどって部活をしているような盛り上がり青春の復活のような日々でした。
もちろん、私たちは、その後も夫婦で音楽活動を続けています。
もっと積極的に音楽活動をするようにと、後押ししてくれたのもこのメンバーでした。
そして当時PTA副会長さんは宝塚出身でした。彼女は旦那様と組んでの演奏活動を始め
「歌声がかり」として高齢者の方たちの歌の会がブレイクするまでになりました。
そのお二人からのお誘いで8月10日橋本杜のホール多目的室でのイベントでゲスト出演させていただきました。
200枚のチケットがあっという間に完売ということで「歌声がかり」のステージをみなさんが楽しみにしていることがよくわかります。それもそのはず「歌声がかり」のステージは歌って踊って衣装の早変わりもあってアイデアいっぱいなのです。

昔、私たちが演奏していたレパートリーからのリクエストをいただいての演奏でしたので
ピアノとリコーダーを中心にサービス精神あふれる演出の中、ハープも弾かせてもらいました。
お客様がとても喜んでくださって大勢の方と握手をしました。
この日は雨模様。
外は雨降りでしたが会場は熱く盛り上がりました。
2017.07.31 Monday

夢の中のできごと

昔々、長野県塩尻の桔梗が原というところに、狐が住んでいました。

その狐は『げんばのじょう』という名前で、人々をだまして楽しんでいる狐です。
雨も降っていないのに人々に傘をささせたり、馬のフンをぼたもちだと思わせて食べさせたり、畑を池と思わせて溺れさせたり・・・
げんばのじょうは、この辺りの狐の中でも最強のリーダーでした。

げんばのじょうがちょっと大がかりないたずらをしようと誘えば、ほうぼうの偉い狐たちもやってきて一緒に人間をだまして楽しんでいました。

ところが『げんばのじょう』も年をとり、ある日、桔梗が原を突っ走る黒い大きな化け物がやってきました。

その化け物は無言で煙を吐き出し、仲間の狐は何匹もひき殺されてしまいました。

『げんばのじょう』は仲間の狐と協力して、その黒い化け物に戦いを挑みましたが狐たちはみんな死んでしまいました。

なぞなぞのようですが、その煙を吐く黒い大きな化け物は機関車のことです。

そうして機関車にひき殺された狐を供養するお祭りが『げんば祭り』長野県塩尻の市民祭りとなっているのだそうです。
「ちょうど、げんば祭りだでね。おじちゃん、昔、狐のお面かぶって踊ったでね」
そのおじさんの一周忌がありました。
そして思いがけず誘われて94歳の母が子供の頃お世話になったおばさんの家に立ち寄らせていただきました。
おばさんは元気でたくさんの懐かしい話を聞きました。
こういう話はゆっくりゆっくり聞きたいけれど
この後、「心技体」仲間が演奏している発表会を少しでも聴きに行こうと思っていたので慌しく
でも時間は優しく流れました。
昔の暮らしは厳しく、そして人間関係は複雑です。
生きることのできた人。死んでしまった人。
謎が少しだけ解けたような気がします。
狐の伝説については帰ってから調べたのですが
私は確かに、この話を聞いたことがあります。
塩尻に駅を作るということで多少なりとも私の祖先は尽力しているはずです。
この日は、そのまま東京に帰って来て「心技体」の打ち上げに参加させていただきました。
演奏が聴けなかった分、朝まで演奏の様子や本番を迎えるまでの、いろいろなことを語り合い、
それぞれの夢や想いがぐるぐるしました。
朝まで喋ったから朝帰り。
26時間ぶりに家に帰ってお昼まで眠って
目が覚めたら何もかもが夢の中のできごとのようで、ふんわり涙が出ました。
狐にばかされたのかな?
2017.07.21 Friday

愛情あふれる・・・

今年も7月の「笛」第三土曜日コンサートが終了しました。

これが終わると夏本番。「笛」のマスターも夏休みの準備に入ります。
今回のジョイントは大阪からリコーダーDuo Affetousoのお二人。
長谷川夫妻と息子さんの瑠音くんでした。瑠音くんもミュージシャンの一人として演奏に参加してくれました。

 
少年「デュオじゃなくてトリオ」を主張していましたけれど、とても中の良い3人家族だから楽しみです。
Affetousoの名前にふさわしく丁寧に寄り添う演奏を聴かせていただきました。
私たちもテーマをAffetousoからいただきプログラムに愛を散りばめてみました。
そもそも私たちが勉強している西洋の音楽には愛があふれています。
日本人の感覚からしたら積極的過ぎるくらい。恥ずかしくなっちゃうくらいかもしれませんが、
それが心地よいのです。
もちろん、東洋的な感性も美しい。両方とも大切なのですね。
様々な人間模様、愛情模様があるものです。
そして素敵な音楽があふれます。
ゆったりと時間が流れました。
コラボレーションは至福の時。
贅沢な時間でした。
お客様からもそのような感想をいただき、恐縮しています。
感謝とともに喜びを感じます。
実はそれは、もっともっと勉強しなくてはいけないということ。
謙虚でありたいと思います。

 
ずうずうしいのですが、まだ始めたばかりの難しい楽器ツィンクでの演奏もしました。
謙虚なんて、とんでもない!
難しいこと。まだまだ未熟なこと。
そういうものに私たちは神秘を感じます。
初めての海に心躍らす少年のように。
れは無限大の遊び心のようなものかもしれません。

 
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